大学時代はラグビー部に籍を置いて活動をしていましたので、体力的には人一倍の自信を持っていました。
3年前に交通事故に遭い、体の後方から衝撃を受けたのですが、事故当時のレントゲン検査では「全く異常なし」と診断されました。これも大学時代にラグビーをしていたお陰…と内心喜んでいたのですが、ここ数ヶ月前から雨の降る前になると頭痛、肩こり、腰痛が起き、吐き気まで催すようになりました。
病院で診断して頂き、精神安定剤と筋肉弛緩剤を服用するようになったのですが、胃腸の調子もおかしくなってきました。
明らかにむち打ちの後遺症です。むち打ち症の特徴は、その時に症状が出るより何ケ月後かに出るのが一般的なのです。“むち打ちのショックで靭帯や筋肉繊維が断裂する”のが主原因のように思われていますが、実はすべての器官が影響を受けているのです。
治療法としては、頚・胸・腰椎のすべてへの治療が必要になってきます。特に、仙腸関節に対する治療は必ず行ってください。また、僧帽筋、肩の筋肉(菱形筋、肩甲挙筋)のマッサージも並行して行わなければなりません。
NPO法人健美療術師協会会報 秋号
 
肩こり、腰痛、生理痛、頭痛など不定愁訴だらけです。いままで背骨の異常ということで中学1年生からいろいろな整体治療院に通っています。しかし、その時は良いのですが、すぐ症状が出てきてしまいます。
ある雑誌で「万病の元は足にある」とありましたが、実は私はO脚で何か関係があるのでしょうか?
これだけの症状は、単に体の歪みというより下半身の弱さ、O脚症状にありそうです。
足の内側の筋肉が弱く、外側ばかり負担が掛かってしまうため、骨盤、背骨に歪みを生じてしまっているのです。これに運動不足が重なっては体のバランスは悪くなる一方だと言わなければなりません。
O脚=ガニ股というイメージがありますが、実際にはO脚=内股であることもあるのです。こうした人は足首が外反、足底は偏平足の症状も合わせ持つことが多いようです。
まず、人は疲れてくると、どうしても外旋しやすくなるので、足関節、膝関節、股関節すべてが内旋するように治療します。
足関節は踵骨と脛骨からなる関節が内反でも外反でもない真っ直ぐな状態面になるように治療し、筋肉的には大腿外側の大腿筋膜張筋をストレッチして、内転筋を強化して下さい。
NPO法人健美療術師協会会報 2003.1月号より
 
20代の女性ですが、最近顔の歪み、特に口元の歪みが気になります。また時々あごの関節がカクカクと音がして、不快感を感じます。友人から歯並びが悪いことが原因と聞きましたが、矯正歯科の治療は長期間で大変そうです。整体でも治るでしょうか?
それは頭蓋骨が歪んだ(ズレている)ために起こる症状で、その原因は脊柱の歪み、骨盤の歪みにあります。
骨盤の歪みの補正作用(重心のバランスを補正する作用)で、その上部の脊柱も頭蓋骨も必ず転位し(ズレ)て、最終的には顎関節の転位が起こります。
整体療法としては、骨盤から脊柱、頭蓋を矯正して最後に顎関節を矯正しますが、落ち着くまでには数回の施術が必要です。
以前、整体院に来院された患者の中で、顎関節症で関節の骨を削る手術を受けられた方は、顔が三日月のように変形しておりました。残念ながら元に戻しようにも戻る場所が削られているために矯正できませんでした。
また、その後来院された同様の手術の予約をしていた顎関節症の患者さんに整体矯正を行ったところ、3回で元に戻りました。
NPO法人健美療術師協会会報 2003.10月号より
 
結婚10年目の女性ですが、未だ子宝に恵まれず不妊治療をしています。検査の結果は夫には異常がなく、私の免疫異常によるものと診断されました。テレビ番組や本で背骨や骨盤のズレが不妊症の原因になると知り、気になっています。詳しく教えてください。
女性原因の不妊症の方は、ぜひ一度、骨盤と背骨のズレを診てもらうことをお勧めいたします。
不妊症の原因もさまざまです。骨盤前傾の場合は子宮後屈になり、生理痛と不妊症の原因になります。骨盤後傾の場合は、子宮前屈になり、症状はより重くなります。
仙骨のズレがあると陰部神経の圧迫が起こり、婦人科、泌尿器科疾患の原因になります。恥骨がズレていると、性交痛の原因となります。腰椎の3番のズレは子宮など生殖器系の異常、頚椎上部のズレは免疫系全般の異常を招きます。
お話からすると免疫異常とのことですから、精子や胎児に対するアレルギー体質があるのだと思います。婦人科の通院治療と並行して一度、頚椎上部と腰椎の3番、そして骨盤のズレを検査して矯正を行うことをお勧めいたします。
更に、免疫系には冷え性も大きな原因になりますから、冷え性でしたら効果的なビワの葉温熱療法もお勧めいたします。
NPO法人健美療術師協会会報 2004.7月号より
 
風邪をひき、内科医に処方してもらった風邪薬を5日分飲み終わり、風邪の症状は治まりましたが、1週間ほど経ったいまも、体の調子が悪く、特に耳に水がたまっているような違和感があり、難聴気味です。整体で何か良い方法はありませんか?
風邪に関連した症状ですから、経絡整体では冷えに関係した「陰証」の一つととらえます。
冷えは腎経、膀胱経に影響して全身のむくみを引き起こす原因にもなります。特に左の腎臓に症状が表れる場合が多く、左半身のふくらはぎから首肩までがむくみ、疲労物質が滞留して筋肉痛などが起こり易くなります。
また腎経は耳と密接な関係にあり、難聴やメニエール氏病の原因にも大きく関係してきます。風邪の後の難聴ですから、このむくみが関係しており、全身の疲労感や倦怠感、肩こり首こりを伴う難聴だと思います。
また、このような場合、肩こりから頚椎の変位が起こり、更にその補正作用で頭蓋骨や顎関節の変位が起こり、側頭筋などの耳周辺の筋肉部に硬縮が起こり血行不良をもたらせ、難聴を引き起こすようになります。
体を良く温め、腎経膀胱経の足圧、肩・首・側頭筋の緩解、頚椎の矯正を行うと良いでしょう。
NPO法人健美療術師協会会報 2004.10月号より
 
20代の女性で3ヵ月後に結婚式を控えています。半年前から背中が痛くなり最近になり、口角炎と吹き出物に悩まされ、特に口角炎は口の両端が切れて炎症を起こし、痛いのと見た目が気になり困っています。ビタミン剤も効果がありません。よい方法はないでしょうか。
口角炎は胃酸の逆流によるものと思われますが、吹き出物も考えてみると胸椎の歪みが考えられます。
胃と肝臓、腎臓に通じる自律神経が胸椎の転位で圧迫を受けている可能性があります。背中が痛くなったのは、そのせいでしょう。その場合、いくらビタミン剤をとっても効果は出にくいでしょう。
まず、骨格矯正を数回行い、胃酸過多が改善すれば、口角炎は間もなく良くなると思います。吹き出物は、肝臓、腎臓に繋がる自律神経が胃に通じる自律神経の出口に近いので、同様に開放されて解毒、血液浄化、ステロイド等のホルモンなどの生産性が正常化されて、間もなく改善されると思われます。
体の外の矯正が行われれば、体の中のケアとしての総合ビタミン剤の効果も出やすくなると思います。式が近いので間に合うと良いですが…。
NPO法人健美療術師協会会報 2004.新年号
 
51歳男性ですが、時々偏頭痛に悩まされ、先日は余りの痛みに不安を感じて脳神経外科を受診、レントゲン、MRIを撮ってもらいましたが、異常はなく、肩こりからとのことでした。痛み止めは胃潰瘍の治療中でもらえません。他に有効な治療法はありませんか?
脳腫瘍や脳出血の可能性を考えて、レントゲン、MRIを撮ったのでしょうが、「異常なく良かったですね」と言われて、高額な診察料を取られ、肝心な偏頭痛が解決しなかったのはお気の毒です。だれにでも頻繁に起こる肩こり、偏頭痛は脳神経外科で治せないものなのでしょうか。
整体の観点から言えば、偏頭痛は頭部鬱血から起こる一種の神経痛です。原因は肩こりや首こりで、胸郭出口の頚動脈、頚静脈の圧迫から頭皮に鬱血が生じ血管が膨張して血管周囲の神経を圧迫して痛みを引き起こしているのです。
首や肩のリンパマッサージやビワ温灸を行い、頭皮のむくみを取れば解決しますが、即効性を期待する場合は、頚椎と胸椎の矯正、肩甲骨と鎖骨の矯正を行い、肩こり首こりの根本原因を取り除けば、瞬時にこりが解消し、同時に血流が良くなり、偏頭痛はすぐに治まります。
NPO法人健美療術師協会会報 2005.10月号より
 
18歳の女性です。最近顔が左右対称でないことに気付き、気になって仕方ありません。右側の頬の方が左側に比べて広くなっています。それで、時々自分の手でマッサージをしたりしていますが、何だか左側に比べて頬の肉が厚ぼったい感じがします。広告で「美顔矯正」という文字を目にしましたが、顔の矯正もできるのでしょうか?
顔の骨格は、15種類、23個の骨が組み合わさった頭蓋骨により形成されています。不動関節と言われていますが、体のバランス、特に視覚器や平衡聴覚器のバランスを保つために通常的に歪みが起こります。
整体の観点から言えば、まず骨盤や脊柱の変位が原因で、頭蓋骨の水平を維持するために、脊柱の最上位の第1頚椎と頭蓋骨が変位します。すると、左右の側頭骨が変位し、眉の高さや口元の高さが不釣合いに見えます。
また、顎関節が水平でなくなり、どちらか一方が亜脱臼して、顎関節症になりますが、このことが顔の左右非対称の最も大きな原因の一つになります。右側の頬が厚ぼったいのは、右の顎関節の亜脱臼が原因で、側頭筋や翼突筋などの咀嚼筋が異常に緊張しているからです。ひどくなると、ハチマキ状の頭痛や目の奥の頭痛が発生します。
骨盤、脊柱(特に環椎)、顎関節の骨格矯正を行えば、顔の歪みは大分改善すると思われます。
NPO法人健美療術師協会会報 2006.10月号より